無線LAN機能を利用して接続を行うための基本的な情報をご説明します
【事前確認】
VAIOの取扱説明書やアクセスポイントの取扱説明書に無線機能を使用する上でのご注意が記載されています。
また、各機器の取扱説明書には図解などで詳しく説明されている場合があります。
必ず各機器の取扱説明書をお読みください。無線LANの接続形態には、無線LANアクセスポイントを中心にネットワークを構成する「インフラストラクチャーモード」と、アクセスポイントを使用せずにPC同士で直接接続する「Ad hocモード」の2つがあります。
ここではアクセスポイントを介した「インフラストラクチャーモード」で接続する場合に必要となる、一般的な確認事項について説明します。本Q&Aの内容は、環境が整った状況での確認項目を記載しています。
- お客様がPCをご使用になる環境でアクセスポイントが用意されていることが前提です。
- インターネットへの接続設定は本内容とは別に必要です。
あらかじめプロバイダーへの申し込みなどが行われ、インターネット接続ができる状態になっている必要があります。
無線LAN製品使用時のセキュリティーについてのご注意
無線LAN接続は、ネットワークケーブルを使用する代わりに、電波を利用してPCなどと無線LANアクセスポイント間で情報のやり取りを行います。
そのため電波の届く範囲であれば、自由にLAN接続できるという利点があります。
その反面、電波はある範囲内であれば障害物(壁など)を越えた場所にも届くため、セキュリティーに関する設定を行っていない場合には、次のような問題が発生する可能性があります。
通信内容を盗み見られる
悪意ある第三者が電波を故意に傍受し、次のような項目の通信内容を盗み見るおそれがあります。
- IDやパスワード、またはクレジットカード番号などの個人情報
- メールの内容
- 不正に侵入される
悪意ある第三者が無断で個人や会社内のネットワークへアクセスし、次のような行為をするおそれがあります。
- 個人情報や機密情報を取り出す(情報漏えい)
- 特定の人物になりすまして通信し、不正な情報を流す(なりすまし)
- 傍受した通信内容を書き替えて発信する(改ざん)
- コンピューターウイルスなどを流しデータやシステムを破壊する(破壊)
無線LANカードや無線LANアクセスポイントは、これらの問題に対応するためのセキュリティーの仕組みを持っています。
無線LAN製品のセキュリティーに関する設定を行った上で製品を使用することで、問題が発生するおそれは少なくなります。
ただし、無線LAN機器は、購入直後ではセキュリティーに関する設定がされていない場合があります。
セキュリティー問題が発生する可能性を少なくするためには、無線LANカードや無線LANアクセスポイントをご使用になる前に、お客様の責任において、無線機器のセキュリティーに関するすべての設定を必ず行ってください。
なお、無線LANの仕様上、特殊な方法によってセキュリティー設定が破られることもあり得ることをご理解いただいた上で無線LAN機器をご使用ください。
無線LANには、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、IEEE802.11acといった無線LAN機能の方式があります。
それぞれの方式に対応している周波数帯域は2.4GHz・5GHzのいずれか(または両方)になりますが、転送速度などが異なるなどの特徴があります。
無線接続を行う機器によって、対応している無線LANの方式は異なります。
接続するアクセスポイントの方式とお使いのPCの方式が、通信できるもの同士でなければ無線LANでの接続は行えません。
ご使用のモデルに搭載されている方式や詳しい接続方法については、マニュアルをご確認ください。【参考情報】
- VAIOの無線LAN機能は、日本国内のみでお使いください。海外でご使用になると罰せられることがあります。
- ワイヤレス対応機器が使用する2.4GHz帯は、さまざまな機器が共有して使用する電波帯です。
そのためワイヤレス対応機器は、同じ電波帯を使用する機器からの影響を最小限に抑えるための技術を使用していますが、場合によってはそれらの影響によって通信速度や通信距離が低下することや、通信が切断することがあります。- 2.4GHz無線LAN機能とBLUETOOTH機能を同時に使用すると、お互いの電波が影響し合い、通信速度などに影響を及ぼす場合があります。
- 外出先で無線LAN 通信を行う際は、無線LAN接続サービスを提供する会社との契約が必要となる場合があります。
- IEEE802.11a/b/g/n/ac搭載モデルの場合、5GHz無線LAN機能の屋外での使用は、法令により禁止されています。
- 通信速度と範囲は、通信機器間の距離や障害物、機器構成、電波状況、壁の有無・素材など周囲の環境、使用するアプリなどにより変化します。また、電波環境により通信が切断される場合があります。
- 通信速度の規格値は、無線規格の理論上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。
- 画面に表示される通信速度と実際の接続速度は異なる場合があります。
- 2.4GHz帯の無線LAN機能と5GHz帯の無線LAN機能とでは、周波数帯域が異なるため接続することはできません。
- IEEE802.11gおよびIEEE802.11n(2.4GHz)は、IEEE802.11b製品との混在環境において、干渉を受けることにより通信速度が低下することがあります。また、自動的に通信速度を落としてIEEE802.11b製品との互換性を保つしくみになっています。アクセスポイントのチャンネル設定を変更することにより通信速度が改善する場合があります。
- 緊急でワイヤレス機能を停止させる必要がある場合には、VAIOの電源を切ってください。
無線LANアクセスポイントを設定します。
設定の詳細については、アクセスポイントごとに異なりますので、アクセスポイントの取扱説明書を確認するか、アクセスポイントのメーカーにお問い合わせください。
アクセスポイントで設定された情報を元にPC側の設定を行います。【ご注意】
- アクセスポイントにより、使用できる暗号キーの長さが異なります。
内蔵無線LANの仕様を確認し、対応している暗号キーの長さに設定してご使用ください。- 使用するアクセスポイントによっては、モデル固有の機能が使用できなかったり、WEPを用いた通信ができないことがあります。
詳細についてはアクセスポイントの仕様をご確認ください。- IPアドレスの自動取得・手動設定のいずれを設定すれば良いのかは、接続するアクセスポイントやルーターの機能や設定によって異なります。
アクセスポイントの販売元にご確認ください。
【参考情報】
Wi-Fiの認定を受けていないアクセスポイントやカードなどとは接続できない場合があります。
Wi-Fiの認定を受けている機器には下記のロゴが張られているか、取扱説明書などに記載されています。Wi-Fiの認定について確認するには、以下のWebページをご参照ください。
Wi-Fiアライアンス(英文):
https://www.wi-fi.org/
無線LANは、同時に複数の機器が通信できるようにするため、利用できる周波数帯域を分割しています。
その分割した周波数帯域は「チャンネル」と呼ばれています。近くで同じチャンネルを使って無線の通信を行っていると、電波の干渉が起こり、うまく接続できなかったり通信速度が遅くなったりします。
用意されたいくつかのチャンネルのうち、違うチャンネルに設定変更することで回避することができます。
使用できるチャンネルは、無線LANの方式により異なります。
Windowsの無線LAN接続機能が搭載されているVAIOは、ソフトウェア上の設定で無線LANを有効/無効にします。
[PC 設定]画面の[ワイヤレス]の項目で[Wi-Fi]をオンにする必要があります▼関連Q&A:
(リンク集) [Windows 8.1] [PC 設定]画面の概要アクセスポイントに接続するには、VAIO側で以下のような項目の設定が必要となります。
- 無線LANのモード(2.4GHz/5GHz)の選択
- ネットワークネーム(SSID)の設定
- 暗号キー(「セキュリティーキー」、「WEPキー」、または「Encryptionキー」などとも呼びます)の設定
※Windows 8.1ではWindows標準の機能で無線LANに接続することができます。【ご注意】
- アクセスポイントにより、使用できる暗号キーの長さが異なります。
内蔵無線LANの仕様を確認し、対応している暗号キーの長さに設定してご使用ください。- 使用するアクセスポイントによっては、モデル固有の機能が使用できなかったり、WEPを用いた通信ができないことがあります。
詳細についてはアクセスポイントの仕様をご確認ください。- 「暗号キー」が分からない場合は、アクセスポイントに付属の取扱説明書をご覧いただくか、アクセスポイントの管理者にご確認ください。
- IPアドレスの自動取得・手動設定のいずれを設定すれば良いのかは、接続するアクセスポイントやルーターの機能や設定によって異なります。
アクセスポイントの販売元にご確認ください。
Windowsの機能で無線LANに接続する際には、アクセスポイントに付属している接続ユーティリティーソフトウェアをインストールしていると、設定が正しく行われない可能性があります。
うまく接続できない場合には、インストールした接続ユーティリティーソフトウェアをアンインストールし、操作をお試しください。【参考情報】
接続ユーティリティーソフトウェアには、以下のような製品があります。
- BUFFALO社AirStation:「クライアントマネージャ」
- 日本電気(NEC)社Aterm:「サテライトマネージャ」
- アイ・オー・データ機器社:「クイックコネクトNEO」