■対象製品
Phoenix PassKey™ はBIOS パスワードのパワーオンパスワードを拡張するBIOSの機能です。
設定したBIOS パスワードの代わりに登録したデバイス(スマートフォンを近づけたり、登録したUSBメモリーを接続する、
一部モデルでは「Windows Hello で登録済みの指紋認証」をデバイス代わりに使用)を使ってログインすることができる「デバイス認証」です。
デバイスを用いたパスワードレス認証により、毎起動時にパスワードを入力する必要がなくなるため、強固なパスワードの設定が可能になり、
利便性とセキュリティを強化できます。
「VAIO レスキューモード」画面が表示されるので、[BIOS 設定を起動]、または[BIOS 設定メニューを表示]を選択します。
「PHOENIX SECURECORE TECHNOLOGY SETUP」画面が表示されるので
[BIOS Password]メニューを選択します。
画面中央の [Set Machine Password]横の、[Enter]キーを押します。
「Confirm New Password」の項目に、同じパスワードを入力し、[Enter]キーを押します。
[Set User Password]横の、[Enter]キーを押します。
「Confirm New Password」の項目に、同じパスワードを入力し、[Enter]キーを押します。
[Phoenix PassKey™ Authentication]横の項目を[Enabled]に変更します。
【使用可能なデバイスについて】
Phoenix PassKey™に使用可能なデバイスは「USBメモリ」や「FIDO2 セキュリティキー」、「Bluetooth機能付きスマートフォン」の他、
一部モデルでは、Windows Hello の指紋認証に設定された「指紋」やスマートウォッチなどの一部BLE(Bluetooth Low Enargy)デバイスを
使用することもできます。
※対応しているBLEデバイスについては、BLEデバイスの製造元にご確認ください。
Windows Hello の指紋認証機能を使ったPhoenix PassKey™ を設定するには、あらかじめ、Windows Hello で指紋認証でのログインを
設定しておく必要があります。
指紋認証を利用するには、ユーザーパスワードの他、PINコードの設定を行ってから実施します。
指紋認証の設定については、下記の関連Q&A をご確認ください。
▼関連Q&A
[Windows 10][指紋センサー搭載モデル] Windows Hello 指紋認証の設定方法
[Windows 11][指紋認証搭載モデル] Windows Hello 指紋認証の設定方法
USBメモリはFAT/FAT32でフォーマットされている事を予めご確認ください。
またFIDO2 セキュリティキーについては下記デバイスにて基本動作を確認しております。
「VAIO レスキューモード」画面が表示されるので、[Phoenix PassKey™ Device Manager]を選択します。
「Phoenix PassKey™ Device Manager」が表示されます。
登録するデバイス毎に以下の項目を参照して、デバイスを登録します。
確認画面が表示されるので、「Yes」をクリックする。
デバイスが登録され、デバイスの設定画面が表示されますのでデバイスの表示名を任意の名前に変更できます。
FIDO2セキュリティキー PINに対応しているPhoenix PassKey™のバージョンで、
FIDO2セキュリティキー にPINを設定して使用したい場合は、あらかじめWindows OS上の[設定]-[アカウント]-
[サインインオプション]-[セキュリティキー]-[管理]の項目で、セキュリティキーの暗証番号(PIN)を
設定しておく必要があります。
確認画面が表示されますので、「Yes」をクリックする。
「FIDO PINの確認」と表示された場合には、あらかじめ設定したPINを入力します。
(PINを設定していない場合はこの画面は表示されません。)
「FIDOデバイスのボタンを押してください」と表示された場合にはセキュリティキーボタンを押します。
デバイスが登録され、デバイスの設定画面が表示されますのでデバイスの表示名を任意の名前に変更できます。
FIDO2セキュリティキーの PINの設定に対応していない、Phoenix PassKey™のバージョンの機種では、
Windows上でFIDO2セキュリティキー のPINを設定していると、エラーが表示されて設定できません。
Windows 10 / Windows 11の標準機能を使用しリセットを行った上で再度登録を行ってください。
リセットを行うとセキュリティキーに保存されているすべての認証情報がリセットされますのでご注意ください。
操作方法
一部の機種はスマートウォッチなどの一部のBLE(Bluetooth Low Enargy)デバイスにも対応しています。
確認画面が表示されますので、「Yes」をクリックする。
ペアリングが正しく完了するとデバイスが登録されます。
デバイスの設定画面が表示され、「認証OK」の記載があれば「OK」ボタンを押して終了です。
この画面では、デバイスの表示名、および認証時に使用する信号のしきい値を設定できます。
ペアリングに失敗する場合は、下記の画面のように「認証テスト」の箇所が「認証NG」の表記になります。
スマートフォンをVAIOに近づけて再度登録を試みるか、「信号しきい値」の値が「信号強度」よりも多くなるように
+/- のボタンで調整してから「テスト」ボタンを押して調整します。
「認証OK」の表記になるまでお試しください。
「Windows Hello で登録済みの指紋認証機能」の場合
すべての機種が本機能に対応しているのではなく、一部機種は非対応です。本ページ上部の「対象製品」にて 対応機種かどうかを確認してください。
Windows Hello の指紋認証機能を使ってPhoenix PassKey™ を設定するには、あらかじめ、Windows Hello で
指紋認証でのログインを設定しておく必要があります。
指紋認証を設定するには、下記の関連Q&A をご確認ください。
▼関連Q&A
[Windows 10] [指紋センサー搭載モデル] Windows Hello 指紋認証の設定方法
[Windows 11][指紋認証搭載モデル] Windows Hello 指紋認証の設定方法
Windows Hello の指紋認証が設定されている場合、自動的に画面右側にある「使用可能なデバイス」に
「ELAN.ELAN:ARM-M4」が表示されるので、クリックします。
「確認」このデバイスを登録しますか? と表示されるので、[Yes]を選択します。
「ユーザー操作リクエスト 指紋センサーで認証してください。」と表示されるので、登録済みの指を指紋センサーに乗せてスキャンします。
スキャン後「デバイス設定」画面が表示されるので[OK] ボタンをクリックします。
※名前は任意の名称へ変更できます。
「登録済みデバイス」の欄に登録した指紋認証のアイコン・名称等が表示されれば完了です。
Phoenix PassKey™ で指紋認証を登録後「VAIOの設定」で[センサー]-[指紋センサーの動作設定]をオンにすると、VAIO Z / VAIO Pro Zに搭載されている電源ボタン一体型指紋センサーを使って、電源ボタンを押すと同時にBIOS 、OS 両方の指紋認証が、1回で行われます。
詳細は、以下の関連Q&A をご確認ください。
▼関連Q&A
[VJS124*][VJS144*][VJZ141*][VJZ142*][VJPJ21*][VJPK21*][VJPZ11*] VAIOの設定
[VJS125*][VJS134*][VJS145*][VJS155*][VJPG21][VJPH23][VJPJ22*][VJPK22*] VAIOの設定
[VJS126*、VJS146*、VJPJ23*、VJPK23*] VAIO の設定
使用するデバイスの登録が完了したら画面左下に表示されている「終了」ボタンをクリックします。
確認画面が表示されるので「シャットダウン」を選択してください。
以上で操作は完了です。
Phoenix PassKey™による認証はWindowsの起動時およびPhoenix PassKey™ Device Managerの起動時に行われます。
※画像は、Bluetooth機能付きスマートフォンが認証されている状態の画像です。
「USBメモリ」の場合
登録済みのUSBメモリを本体のUSBポートに接続する
「FIDO2 セキュリティーキー」の場合
画面の指示に従ってデバイスのボタンを押す
「Bluetoothデバイス」の場合
登録済みのBluetoothデバイスのBluetooth機能が有効の場合、自動で認証されます。
「Windows Hello で登録済みの指紋認証機能」を使用する場合
USBメモリのフォーマットなどを行うと認証に使用できなくなります。
その場合は認証デバイスとして再登録を行ってください。
FIDO2 セキュリティーキーのリセットを行うと認証に使用できなくなります。
その場合は認証デバイスとして再登録を行ってください。
FIDO2 セキュリティーキーで正しく認証できない場合は、一旦セキュリティーキーを抜き、再度USBポートに接続し直した上で再度認証を行ってください。
Bluetooth機能付きスマートフォンで正しく認証できない場合は、スマートフォンをVAIOに近づけるなど位置を変えてみてください。
またスマートフォンのBluetooth機能がONになっていること及びペアリングされた機器リストにあることを確認してください。
指紋登録の場合、登録した指の状態や使用状況などにより、指紋の認証ができない場合があります。
その場合は、以下を行うことで改善されることがあります。
明らかに指が乾燥している、汚れているなどが考えられる場合は、手を洗うなどして登録した際の状態に近づける
Phoenix PassKey™ で指紋認証を登録後に、何らかの理由で登録した指紋をWindows Hello上から削除した場合は、ログインできません。
新たに指紋を登録しなおした後に、Phoenix PassKey™ の指紋認証登録をし直す必要があります。
指紋を削除した後の再起動時や、Phoenix PassKey™ の設定前のログインは、BIOS Password でログインしてください。
以上で操作は完了です。
「VAIO レスキューモード」画面が表示されるので、[Phoenix PassKey™ Device Manager]を選択します。
「Phoenix PassKey™ Device Manager」の「登録済デバイス」に表示されているデバイスから登録を解除したいデバイスを選択します。
「デバイス設定」という画面が表示されるので、「登録解除」を選択し、登録を解除します。