eSIMを使用するには、あらかじめ通信事業者とeSIM の契約が必要です。
通信事業者によっては、eSIM のプロファイルをダウンロードする手段が、バーコードのみしか提供されない場合があります。
この場合、バーコードの画像の読み込みのためにPC のカメラの使用が必須となります。
PC のカメラを無効化している場合は、あらかじめカメラが使用できる状態にしてください。また、画像として読み込ませるために、
バーコードを紙などに印刷するか、スマートフォンやカメラでバーコードを撮影し、表示できるようにしてください。
設定時にインターネット接続が必須のため、有線LAN もしくは、
無線LANでインターネットに接続できることをあらかじめご確認ください。
VAIO ではデータ通信のみ対応しています。音声通信には対応していません。
一度設定したeSIM プロファイルは削除しないでください。契約されている通信事業者によっては再発行手数料が発生します。
リカバリーや修理等で無線WANを交換した場合なども、eSIM の再発行が必要になります。
尚、再発行手数料等についてはお客様のご負担となります。
eSIM とは、従来の物理的なSIMカードを挿入しなくても、無線WANモジュールに組み込まれたチップ内にプロファイル(契約者情報や通信事業者の情報、電話番号などのデータ)を追加するだけで使用できるSIM のことです。
プロファイルの変更だけで、通信事業者の変更等も可能になっています。詳細については以下のリンクよりご確認ください。
eSIM を使用するには、まずeSIM プロファイルのダウンロードが必要です。
以下の手順に従って、プロファイルをダウンロードしてください。
※説明および画像はWindows 11 のものとなります。Windows 10 については、画面や表現が一部異なりますが同様の手順となります
SIMカードを挿入して使用される場合は、以下のページを参照してください。
▼関連Q&A:
[VAIO_PC] 無線WANの接続方法
PC を有線LAN、もしくは無線LAN でインターネットに接続します。
※プロファイルはインターネット経由でのダウンロードが必須のためです。
※物理的なSIMカードで無線WAN 接続済みでも、有線LAN、もしくは無線LAN でのインターネットに接続が必要です。
契約されている通信事業者から提供された、eSIM のアクティブ化コード、およびバーコード等が記載された書類を準備します。
「設定」画面を開きます。
[ネットワークとインターネット]を開き「携帯電話」が「オン」になっていることを確認してからこの項目を選択します。
「携帯電話」画面が開くので「このSIMカードの携帯データネットワークを使う」の項目のプルダウンリストを選択し「eSIM 」に変更します。
「その他の携帯ネットワークの設定」に「eSIM プロファイル」の項目が表示されるので選択します。
「eSIM プロファイル」の画面が表示されるので、[プロファイルの追加]を選択します。
「どのような方法で新しいプロファイルを追加しますか?」と表示されるので、[携帯電話会社から提供されたアクティブ化コードを入力する]にチェックを入れた上で、[次へ]を選択します。
PCのカメラが使用できる場合、カメラが起動し「QRコードのスキャン」画面が表示されるので、eSIM のプロファイルの情報が
記載されている書類を確認し、アクティブ化コードを直接入力するか、プロファイルをダウンロードするためのバーコードを
PCのカメラにかざして読み込ませてから、[次へ]を選択してください。(自動的にプロファイルダウンロード確認画面に切り替わる場合もあります)
※バーコードはあらかじめ印刷するか、スマートフォンなどで撮影し、撮影した画像を表示させてPC のカメラに読み込ませることで簡単に入力ができます。
「このプロファイルをダウンロードしますか?」と表示されるので、[はい]を選択します。
「プロファイルをダウンロードおよびインストールしています」と表示され、インターネット経由でプロファイルがダウンロードされるので、
ダウンロードが完了するまで操作など行わずお待ちください。
プロファイルのダウンロードが完了すると「新しいプロファイルを準備できました」と表示されるので、「閉じる」を選択します。
※プロファイルのダウンロードが完了した時点で、プロファイル追加時に使用したアクティブ化コード、およびバーコードは無効になります。
以降はプロファイルの削除など行わないようにしてください。削除すると再発行手続きが必要になります。
「eSIM プロファイル」画面を開くと、ダウンロードしたプロファイルが表示されるので、項目を選択し、続いて[使用]を選択します。
「プランに基づいて携帯データネットワークが使われ、料金が発生することがあります。続行しますか?」と表示されるので、[はい]を選択します。
プロファイルの項目が「アクティブ」の表示に変わるまで、そのまましばらくお待ちください。
表示が「アクティブ」に切り替わったら、プロファイルの準備は完了です。
なお、契約されている通信事業者によっては、プロファイルと共にAPN設定(eSIM のインターネット接続設定)も同時にダウンロード、
およびインストールされる場合もあるため、この時点で無線WANでのインターネット接続が可能となります。
詳細は契約されている通信事業者にご確認ください。
APN設定(eSIM のインターネット接続設定)が別途必要な場合は、続いてAPN設定を行います。
以降の手順はプロファイルの準備完了後、手動でAPN の設定が必要な場合の手順です。
APNの設定方法の詳細などは、契約されている通信事業者にご確認ください。
[ネットワークとインターネット]-[携帯電話]-[携帯電話会社の設定]を選択します。
「オペレーター設定」画面が表示されるので、「APN設定」の項目の[APNを追加]を選択します。
「APN を編集」の画面が表示されるので、お手持ちのSIM カードのAPN やパスワードなどを設定し、「APN の種類」の項目を[インターネットおよびアタッチ]に設定した上で、[Save]を選択します。
※設定内容については、お手持ちのSIM カードの販売元にご確認ください。
PCを再起動します。
以上ですべての設定は完了です。無線WAN 以外の接続をすべて切断し、無線WAN で通信できていることを確認してください。
Windows 11 で携帯データ ネットワークに接続するための設定に関する詳細は、下記マイクロソフト社のWeb ページにも掲載されています。
動作確認済みの eSIM
VAIOで接続の確認が取れているeSIM の通信事業者は以下となります。接続方法および契約等の詳細は各通信事業者にお問い合わせください。
Docomo (4G LTE)
KDDI (4G LTE)
Rakuten (Un-limit VII)
IIJmio データプランゼロ (Docomo 4G LTE)
※接続確認は行っておりますが、すべての動作を保証するものではありません。
※通信事業者の仕様変更により通信できなくなるなど問題が生じる場合があります。あらかじめ通信事業者にサービス状況などご確認ください。
※通信事業者によっては、物理的なSIMカードとeSIM の切り替えながらの使用に関して、制限事項がある場合があります。
あらかじめ契約している通信事業者にご確認ください。
※eSIM 使用時にテザリング(モバイルホットスポット)を使用する場合、通信事業者によっては、制限事項や別途APN の設定が必要になる場合があります。
詳細については、契約されている通信事業者にご確認ください。
※本無線WAN については、4G LTEのSIM のみサポートしています。5G 対応のSIM についてはサポート外です。
eSIM プロファイルについて
eSIM のプロファイルは、無線WANモジュール内に保存されますが、お客様が誤ってプロファイルの削除やeSIM のリセットを行うと、
eSIM の再発行が必要になります。通信事業者によってはeSIM の再発行に手数料が生じる事があります。
手数料はお客様負担となりますので通信事業者とeSIM を契約する際にはeSIM の再発行手数料などを事前に確認しておくことをお勧めします。
eSIM プロファイルは複数の端末で同時使用することはできません。
例えばAの端末でeSIM プロファイル設定後、他のBの端末で同じeSIM の再発行を行いプロファイルを設定すると、Aの端末に設定済のプロファイルが無効になります。
PC のリカバリーを行うとプロファイルが削除される場合があります。(すべての削除などを実行した場合)
リカバリー後にeSIM の再発行が必要になる場合がありますので、あらかじめご留意ください。
物理SIMカードとeSIM の通信の切り替えは、「このSIMカードの携帯データネットワークを使う」の項目のプルダウンリストで切り替えます。
なお、切り替え後に通信が有効になるまで時間がかかる場合がありますので、通信が有効になるまで操作など行わずお待ちください。
短時間での切り替えは動作異常となる場合がありますので、行わないようにしてください。
切り替え後に通信が安定しない場合は、PC を再起動してください。
EID の確認手順
通信事業者によっては、eSIM の契約時にeSIM のEIDの申請が必要になる場合があります。EID は以下の手順でご確認ください。
「設定」画面を開きます。
[ネットワークとインターネット]を開き、「携帯電話」が「オン」になっていることを確認してからこの項目を選択します。
「その他の携帯ネットワークの設定」に「eSIM プロファイル」の項目が表示されるので選択します。
「eSIM プロファイル」の画面が表示されるので、「eSIM のプロパティ」の項目にバーコードとEID が表示されるので確認します。
リカバリー時の注意事項
PCを初期化する際に、OS上から「個人用ファイルを保持する」を選択して初期化を行う場合、VAIOレスキューモードから初期化を行う場合、リカバリーメディアから初期化を行う場合は、eSIMプロファイルは削除されず初期化後も使用できますが、OS上から「すべて削除する」を選択して、設定を変更せずに初期化をそのまま実行すると、eSIMプロファイルが削除されます。
初期化時にeSIMプロファイルを残したい場合は、以下の手順で初期化を行ってください。
[スタート]ボタンを選択し、[設定]を選択します。
「設定」画面が表示されるので、画面左のメニューから[システム]を選択し、右側のメニューを下へスクロールし、[回復]メニューを選択します。
「回復オプション」の「このPCをリセット」から、[PCをリセットする]を選択します。
「オプションを選択してください」と表示されるので、[すべて削除する]を選択します。
インターネットに接続していた場合「Windowsを再インストールする方法を選択します。」の画面が表示されるので[ローカル再インストール]を選択します。
「追加の設定」画面が表示されるので、[設定の変更]をクリックします。
ここで設定を変更せずに初期化を進めるとeSIMプロファイルが削除されますのでご注意ください。
「設定の選択」画面が表示されますので、「eSIMプロファイルを削除しますか?」の項目が[はい]となっていますので、クリックし[いいえ]に変更後、[確認]をクリックします。
「追加の設定」画面に戻りますので、「携帯データネットワークのすべてのeSIMプロファイルを保持する」に表示が変わっていることを確認した上で、[次へ]をクリックします。
「このPCをリセットする準備ができました」と表示されますので、[リセット]をクリックします。PCの初期化が実行されます。
以上で操作は完了です。