目次
細かな設定や切り分けを行う前に、3つの事項を確認します。
- バッテリーの健康状態を確認します。
- Windows 上に表示されているバッテリーのアイコンは「その時点の設定/負荷状況で利用し続けられる時間」を計算して表示しています。
バッテリー駆動時間は、搭載されている機能によって記載時間と異なる場合があります。
バッテリー消費が高くなりやすい設定を見直します。
- Windowsの自動アップデートや、アプリの更新、セキュリティソフトのウイルススキャンなどの影響を確認する
- ウイルス対策ソフトの設定を見直す
- クラウドサービスの同期設定を見直す
- 液晶ディスプレイ(LCD)の省電力
- 使用していないアプリケーションを終了する
- 周辺機器を取りはずす・内蔵機器の電源を切る
電源オプションの設定を変更する
改善しない場合は、以下の設定も見直してみましょう。
対象
Windows 11
Windows 10
説明
バッテリー動作(駆動)時間は、その時その時点のバッテリーの使用状況や画面輝度、常駐しているソフトウェアの設定などによって変動します。
設定を変更した直後から、バッテリーの残りの駆動時間の表示が変動することもあります。
購入後やリカバリー後、初期セットアップを行って起動した後に、Windows 内部ではSearch Index という機能が働きます。
この機能はディスク内部のファイルに「見出し」をつけて、検索時にファイルをすばやく検索できるようにするための機能ですが Search Index が働いている間はディスクアクセスが頻繁に行われ、CPU負荷も上がります。
この機能を無効にすることは出来ないため、購入直後やリカバリー直後はWindows Update のバックグランド実行も含めてCPU負荷がかかる状態が続き、バッテリーの駆動時間が短くなります。毎月第2火曜日の翌日から、当月分のWindows Update の配信が始まるため、バックグランドでのダウンロードやアップデートで同様にバッテリー駆動時間が短くなる場合があります。
設定を変更した場合でも、すぐにバッテリーの動作(駆動)時間が長くなるとは限らず、設定が反映されるまでに時間がかかることがあります。
あらかじめご了承ください。モダンスタンバイ(InstantGo)搭載モデルの場合、スリープに移行した後も定期的にネットワーク接続が行われる仕様になっています。
Windows Updateなどのインストールがスリープ中に行われる場合があり、スリープ明けにもかかわらず、バッテリー容量が大きく減っている場合があります。以下にご紹介する操作を行うには、コンピューターの管理者の権限が必要です。
コンピューターの管理者の権限を持つユーザーアカウントでログオンしてください。また、標準ユーザーでログオンしている状態で操作を行うと、[ユーザー アカウント制御]画面が表示され、管理者アカウントのパスワードの入力を求められます。
パスワードを入力すると、操作を続行することができます。省電力動作は、用途や、ご使用になるソフトウェアによっては、動作に支障をきたす場合があります。
省電力動作の設定後に不都合・不具合が生じましたら、設定を元に戻してください。バッテリーには寿命があります。
新品のバッテリーをご使用でない場合には、下記の関連Q&Aもご参照ください。▼関連Q&A:
[VAIO_PC] バッテリーの駆動時間が以前より短くなったハードディスクやCD、またはDVD、インターネット上のサーバーなどにアクセス中のソフトウェアがあった場合、スタンバイなどの省電力モードに移行できないことがあります。
システムを監視したり自動更新するソフトウェアの機能が、原因となる場合もあります。
操作方法
下記の関連Q&A から「バッテリーの寿命を確認する方法」をご確認ください。
「VAIOの設定」にあるバッテリーの充電能力 を確認見て、「良好」「正常」の段階にある場合はバッテリーや本体側に不具合がある可能性は低いです。▼関連Q&A:
[VAIO_PC] バッテリーの寿命を長持ちさせたい
Windows 上に表示されるバッテリーのアイコンは「その時点の設定/負荷状況で利用し続けられる時間」を計算して表示しています。
その時点のVAIOの負荷状況や設定によって、表示される「残り時間」は変動します。
仮に100% に近い充電状態であっても、例えば 負荷の高い作業を行っている最中であったり、画面の輝度が最大になっている、などで 「残り:3時間(**%)」 などの短い時間で表示される場合もあります。バッテリーが「今 その時点」で「何に電力を消費しているのか」を確認するため「CPUの使用率の確認」「バックグラウンドで動作しているアプリの確認」「OSやアプリなど、何らかの更新(アップデート)」「画面の明るさ」等の簡単に確認できる点からご確認ください。
バッテリー駆動時間は、搭載されている機能によって記載時間と異なる場合があります。
JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.2.0)にもとづく駆動時間です。駆動時間は使用状況および設定等により変動します。
JEITAの規定による測定方法どおりにPCの設定を変更した場合でも、すぐにバッテリー駆動時間が長くなるとは限らず、設定が反映されるまでに時間がかかる場合がありますので、あらかじめご了承ください。JEITAバッテリー動作時間測定法
http://home.jeita.or.jp/cgi-bin/page/detail.cgi?n=84&ca=14
Windowsの自動アップデートや、アプリの更新、セキュリティソフトのウイルススキャンなどの影響を確認する
Windowsの自動アップデートやアプリの更新、自動ウイルススキャン等により、バッテリー消費が増える場合があります。
まとまったアップデートや、ウイルススキャンの影響でバッテリーが消費されている可能性を確認するため、夜間などの未使用時に、以下の設定を確認いただき、アップデートやスキャンが行われるように一定時間放置します。※放置後は、元の設定に戻してご利用いただき、バッテリー駆動時間に変化がみられるかご確認ください。
- (シャットダウンした状態で)ACアダプターを接続する
- 電源を入れ、インターネットに接続します
- [コントロールパネル]を開き、[ハードウェアとサウンド]から[電源オプション]を開きます。
- 現在設定されている項目の[プラン設定の編集]を選択して、[コンピューターをスリープ状態にする]項で[適用しない]を選択し、[変更の保存]をクリックします。
※一定期間経過後は、[適用しない]に設定した時間設定を、再度任意の時間に設定してください。
ウイルス対策ソフトの設定を見直す
ウイルス対策ソフトがコンピューター内部をスキャンしているときには、バッテリーの消費が激しくなります。
内部スキャンを行う頻度を、安全を確保できる範囲で下げていただくとバッテリー駆動時間を延ばすことが出来る可能性があります。
ご利用のウイルス対策ソフトがどれくらいの頻度で内部スキャンを行っているかや、設定を変更する手順の確認はウイルス対策ソフトのメーカーにご確認ください。
※リアルタイムスキャンと呼ばれる機能については、動作を停止すると著しく安全性が下がるため、停止しないようにしてください。
クラウドサービスの同期設定を見直す
OneDrive などのクラウドストレージサービスや、アプリが有効になっている場合は、同期設定されているフォルダー内のファイルが追加、更新されると インターネット経由で通信が行われ、バッテリーが消費されます。 不要なフォルダーを同期の対象にしない、同期の頻度を下げるなど、設定を見直すことによりバッテリーの消費を抑えることができます。
※設定の手順については各クラウドサービスの提供元にご確認ください。
以下の関連Q&A を参照して、電源オプションの設定を 省電力 に設定する。
Windows のバッテリー節約機能を使用する(Windows 10 / Windows 11 のみ対象)
■Windows 11 の場合
タスクトレイのバッテリーアイコンをダブルクリックします。
- 表示されたメニューにある「バッテリー節約機能」をクリックして、有効にします。
※オフの状態
※オンの状態
※バッテリー節約機能のアイコンを右クリックして「設定を開く」を選択すると、さらに詳細な設定ができます。
※設定画面
■Windows 10 の場合
[アクションセンター] を開きます。
▼関連Q&A:
[Windows 10] 「アクションセンター」を開く方法[バッテリー節約機能] のタイルをクリックします。
「いたわり充電モード」の機能が有効になっている場合は、設定によって満充電容量の80% または50% に充電が制限されます。
そのため、バッテリーでの使用可能時間も設定が無効の場合よりも短くなります。
「いたわり充電モード」の機能を利用していない場合は、以下の関連Q&A を参照して、[VAIOの設定] からいたわり充電モードを無効に設定します。
「USB充電」の機能が有効になっている場合は、電源を切った状態や休止・スリープ中でも、対象のUSBポートに電源を供給しつづけます。
そのため「USB充電」が無効の状態に比べてバッテリーの消耗が早くなります。
「USB充電」の機能を利用していない場合は、以下の関連Q&A を参照して、[VAIOの設定] からUSB 充電機能を無効に設定します。▼関連Q&A:
[VAIO_PC] シャットダウンした(電源を切った)状態、休止状態、スリープモード時にUSB機器を充電する方法
トラブルシューティングの機能を使って「電源」のトラブルシューティングを実施します。
実施方法については、下記の関連Q&A を参照してください。▼関連Q&A:
[Windows 11]トラブルシューティングツールを実行する方法
[Windows 10]トラブルシューティングツールを実行する方法※問題が見つかった場合などは、その問題・設定に応じて 画面の指示に従って修正するか、修正をスキップするか などを選択します。
以下の2点も消費電量を下げることができる可能性があります。
ディスプレイのリフレッシュレートを下げる
一部機種では、ディスプレイのリフレッシュレートを下げることにより、バッテリーの消費電力を下げられる場合があります。
- Windows 11 では[スタート] - [設定] - [システム] - [ディスプレイ] - [関連設定]欄の[ディスプレイの詳細設定] - [リフレッシュレートの選択] から変更可能です。
※一部機種では設定が60Hzしかなく変更できない場合があります。
- Windows 10 では[スタート] - [設定] - [システム] - [ディスプレイ] - [ディスプレイの詳細設定] - [アダプターのプロパティの表示] - [モニター] タブから変更可能です。
※一部機種では設定が60Hzしかなく変更できない場合があります。
Windows 8.1 では、[コントロールパネル] - [ハードウェアとサウンド] - [ディスプレイ] を開き、画面左側の[解像度の調整] から[詳細設定] - [モニター] タブを開いて変更することが可能です。
Cortana がバックグラウンドで動作する機能をオフにする
Windows 10、Windows 11 では音声認識機能を備えたパーソナルアシスタント[Cortana] を使用することが可能です。
[Cortana]の設定で、バックグラウンドでCortana が動作する設定がオン になっている場合は、オフにすることでバッテリーの消費量を抑えることが可能です。Windows 11 の場合
[設定]画面を開き、[アプリ] - [アプリと機能] を開き、[Cortana]バーの右側にある、メニューボタン
をクリックします。
▼関連Q&A:
[Windows 11] 「設定」画面を表示する方法
- 表示されたメニュー画面から、「詳細オプション」を選択します。
- 「バックグラウンドアプリのアクセス許可」欄の設定を「オフ」にします。
以上で操作は完了です。
Windows 10 の場合
Windows 10の場合は、「コルタナさん、と言ったらCortana が応答する」機能をオンにした状態では音声の常時待ち受け状態となるため、バッテリーの消費量が増えます。
下記の手順でオフにすることで、バッテリーの消費量を抑えることが可能です。
- [設定]画面を開き「Cortana」をクリックします。
- 「コルタナさん」の設定ボタンをオフにします。