Windows 10、およびWindows 11プリインストールのVAIOにおけるVAIOのリカバリー機能は、
OS標準の回復オプション(リカバリー)の仕様に準じています。
このため初期設定時より、インターネットに接続していると、Windows UpdateによるOSのアップデート状況に合わせ
リカバリー内のデータも順次更新されていきます。
初期設定完了後にリカバリーを行っても、工場出荷時と完全に同じ状態になりませんので、あらかじめご了承ください。
データのバックアップを行います
リカバリー時には、ハードディスクを 初期化 (フォーマット)するため、リカバリーを行う前にハードディスク上にあったすべてのファイルが消えてしまいます。
リカバリーの前に、大切なデータは必ずCDやDVDなどのメディアや、 USB メモリー、外付けのハードディスクなどに保存( バックアップ )をしてください。
インターネット・メールなどの設定もすべて初期化されますので、設定方法等をご確認ください。
リカバリー後に、あらためて設定していただく必要があります。
録画したデジタル放送の番組や特定のアプリを使用する音楽データなど、著作権保護されたコンテンツをバックアップする場合は注意が必要です。
次項の 「著作権保護されたデータのバックアップを行います」をご参照ください。
データのバックアップを行った際は、「どこにデータをバックアップしたのか」、「正常にデータがバックアップされているか」を必ずご確認ください。
保存したデータがショートカットアイコンになっていないかを必ずご確認ください。
ショートカットアイコンである場合は、必ず元データのバックアップを行い、差し替えてください。
※ショートカットアイコンをバックアップしてもバックアップにはならず、データを戻すことはできません。
VAIO製以外のアプリをご利用の場合は、リカバリー前にバックアップの必要性や方法について、アプリのメーカーにお問い合わせください。
バックアップは、お客様の責任のもとに行っていただく操作です。
弊社ではお客様のデータの補償はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
追加インストールされたアプリのバックアップについて
お客様がご自身でインストールされたアプリは、データのバックアップだけでは、リカバリー後に使用できません。
リカバリーが完了した後に再度インストールが必要となりますので、インストール用のメディアやインストーラーファイルがお手元にあるかをご確認ください。
InstantGo対応モデルは、リカバリーをする前に、必ずデバイスの暗号化を無効にしてください。
デバイスの暗号化を行ったままリカバリーをすると、暗号化したデータを読み取れなくなります。
▼関連Q&A:
[VAIO_PC] デバイスの暗号化について
TPMセキュリティーチップが搭載されたモデルの場合は、リカバリーをする前に必ず暗号化したデータを復号化してからバックアップを行ってください。
TPM機能を使用し、暗号化を行ったままリカバリーをすると、暗号化したデータを読み取れなくなります。
Windowsが起動しないなどの理由で、バックアップがとれない場合は、システムバックアップアーカイブや緊急時復元用トークンなどを使用して、TPMの設定を復元してください。
なお、復元できなくなったデータは読み取れませんので、ご注意ください。
▼関連Q&A:
[VAIO_PC] TPM機能を使用する場合の注意事項
Windowsの暗号化機能を利用している場合のバックアップについて
Windowsの暗号化機能を使用し、暗号化を行ったままリカバリーを実行すると、暗号化したデータを読み取れなくなります。
リカバリーをする前に、必ず暗号化を解除してから、バックアップを行ってください。
なお、復元できなくなったデータは読み取れませんので、ご注意ください。
著作権保護されたデータのバックアップを行います
ダウンロード購入した音楽データや、地デジチューナー等を介して録画したテレビ番組のデータなど「著作権保護されたコンテンツ」は、個別にバックアップを行う必要があります。
Windowsの機能などを使ってバックアップすると、データベースの管理情報に不整合が生じて、再生ができなくなる場合があります。
リカバリー前のバックアップや、バックアップしたデータを戻す場合の操作方法については、利用しているアプリや周辺機器により異なります。
アプリや周辺機器の提供元へご相談ください。
周辺機器や接続ケーブルをはずします
トラブルの原因が本体に起因するものかを特定するため、プリンターなどの周辺機器はすべて取りはずします。
もともと本体にマウスが付属していないノートブックPCの場合は、マウスもはずしてください。
電源ケーブルや付属ディスプレイ以外の接続ケーブル(インターネットに接続するためのネットワークケーブルや電話線など)もすべてはずしてください。
増設物(メモリー含む)をはずします
トラブルの原因が本体に起因するものかを特定するため、いったんメモリーなどの増設物を取りはずします。
メモリーを増設したときに標準のメモリーを取りはずしている場合は、リカバリーを実行する前に、工場出荷時に搭載していたメモリーに戻してください。
リカバリーの手順とご注意
リカバリーの種類
リカバリーには主に以下の種類があります。
ご使用のモデルにより、実行できるリカバリーメニューが異なります。詳細は「リカバリーの操作方法・手順」をご参照ください。
通常は、Cドライブのリカバリーを推奨しています。
Windows 7(Windows 8.1もしくはWindows 10ライセンス付)モデルは、Cドライブのみを指定してのリカバリーは実行できません。
リカバリーの操作方法・手順
各モデルのリカバリー方法については、下記の関連Q&Aを参照してください。
▼関連Q&A:
[Windows 11] リカバリー(再セットアップ・初期化)を行う方法
[Windows 10] リカバリー(再セットアップ・初期化)を行う方法
「Microsoft Office」など付属アプリのインストールについて
ご使用のモデルによっては、リカバリー後に「Microsoft Office」など、一部の付属アプリをインストールする必要があります。
「Microsoft Office」をインストールする方法については、下記の関連Q&Aをご参照ください。
▼関連Q&A:
[Microsoft Office] Office 2013 の概要・インストール方法
[Microsoft Office] Office 2016 の概要・インストール方法
[Microsoft Office] Office Premiumの概要・インストール方法
[Microsoft Office] Office 2019 の概要・インストール方法
[Microsoft Office] Office 2021 の概要・インストール方法
有償で販売しているリカバリーメディアには、Microsoft Officeのインストーラーが含まれていません。
各種Microsoft Officeインストーラーの入手方法と再インストール方法については、上記の関連Q&Aを参照してください。
一部のドライバーは、有償で販売しているリカバリーメディアに含まれていません。リカバリー完了後に
Windows Updateを実施していただくと、Windows Update経由で追加されますので、Windows Updateを
実施してください。
バックアップデータを復元します
リカバリー直後での動作を確認します
リカバリーを行う前に発生していた問題に対して原因を特定するためは、リカバリー直後での動作確認が必要です。
リカバリー直後にファイルシステムを変更したり、アプリの追加インストールやバージョンアップなどを行わない状態での動作をご確認ください。
ただし、リカバリー直後の状態では「Microsoft Office」などの一部の付属アプリがインストールされていない場合があります。購入時にインストールされていたアプリはインストールを行ってください。
周辺機器やアプリなど追加しない状態で現象が再現しない場合は、その後に追加したアプリや機器が原因であると推測できます。
ウイルス・セキュリティー対策について
リカバリーを実行すると、工場出荷時状態に戻ります。
セキュリティーを向上させるため、動作確認後に「Windows Update」などを適用し、Windowsを最新の状態に保つことをおすすめします。
バックアップデータを復元します
バックアップを行う際に、ご参照いただいた項目やWebページを再度ご確認の上、バックアップデータを戻してください。
なお、インターネットの設定方法などについては、ご契約のプロバイダーへお問い合わせください。